町田市成瀬にある自然の姿を残している公園です。公園といっても遊具があるような公園ではなく、自然散策を主とした自然公園と呼べる環境です。
成瀬の高台に位置し、鳥類や昆虫類、草花も多く観察できる環境です。
自然林に人の手が入らなかった昔、この辺一帯は冬でも緑を残すシラカシ等の照葉樹で覆われていました。その中でシラカシは、荷車や舟の材料として切り倒され、少なくなってきました。人々は改めて身近なところに木を植え利用してきました。ここのシラカシ林も人々によって植えられ育てられてきたものです。
しかし、木材の利用が減り、林に人の手が加わらなくなった現在、かっての原生林をしのばせる状況になっています。手を入れるか、自然に任せるかは大きな課題となっています。
紹介記事
鎌倉古道
源頼朝(みなもとのよりとも1147〜1199)が鎌倉に幕府を開いてから、鎌倉は政治の中心となり、頼朝の家来となった多くの関東武士は戦いが起こった時には、一族郎党を率いて「いざ鎌倉へ」とは馳せ参じました。このため武蔵・相模の両国には、鎌倉へ通じる道が何本かありました。
そのうち府中・関戸から町田市内を通り、瀬谷をへて鎌倉へ通じる古道の一本がここ、かしの木山自然公園に残っています。市内の古道の多くは開発が進んで、残念ながら消え去ってしまいました。
所在地 | 東京都町田市成瀬3084番地 |
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面 積 | 約4.7ha |
開 園 | 1988年5月1日 |