水中にいるタヌキモなどは袋状に変形した葉をつけます。この袋でミジンコやボウフラなどを吸い込んで栄養分を得ているのです。
タヌキモには捕虫葉(ほちゅうよう)と呼ばれる袋状の葉があります。捕虫葉を上から見ると凹んでいます。これは陰圧になっているからです。
袋の口の部分にはドアがありその周りにはヒゲのようなセンサーがあります。何かがここに触れると口が開いて勢いよく水が中に入ります。この時センサーに触れた虫も水と一緒に吸い込んでしまうのです。
タヌキモの捕虫葉にも消化腺があり、そこから消化液を出して虫のからだを溶かします。その栄養分はX字状をした吸収毛から取り込みします。
捕虫嚢に入った水は30分から2時間ほどかけて徐々に排出します。消化が終わったプランクトンのカスなどは外に出すことはできませんが、中がいっぱいになるまでドアの開閉は繰り返されます。