この神々しい姿。古代エジプト人は蛇を崇拝していました。こちらの写真は町田市を流れる「鶴見川」で撮影されたアオダイショウです。ここまでの大きさに成長するには、どれほどの困難や危険をかいくぐってきたことか。まさに奇跡の連続と言えます。
今から30年ほど前には、自宅近くを流れる「境川」にも多くのアオダイショウやヤマカガシなどの蛇たちが生息していました。時期により、脱皮した蛇の抜け殻を集めていたものです。うちのお婆さんが、「蛇の抜け殻(脱皮)を財布に入れておくと、お金が貯まるんだよ」と言っていたので、よく財布に入れていた懐かしい記憶があります。
ここ数年でまったくこの神々しい姿を見ることがなくなりました。その原因は、河川工事です。昔から境川はよく氾濫していました。台風が直撃すれば、必ずと言っていいほど河川が氾濫していたのは確かです。現在でも大型台風による災害時には、数カ所で氾濫している場所も確認されています。その氾濫を阻止するための河川工事をおこなったことがすべての原因です。
要するに「掘ったらダメ」なんですね。生き物の多くは地中を住処としています。その住処を破壊すれば、自然とそこに生息していた動植物は壊滅します。。
ヘビ、カエル、ネズミなどはここ数年まったく観察できなくなりました。それゆえに鳥類の猛禽類も姿を消しました。私はヘビと出会うと嬉しくなります。なぜかと言えば、ここはまだ自然の生態系が維持されているエリアなのだと。
こちらにニホンカナヘビ(日本固有種)も、近年観察できていません。境川沿いにある境川団地の緑地でも多く観察された個体でした。ここ数年で激減している感があります。その代わりにニホントカゲは多く観察できています。なぜなのか?本当に不思議ですね。