養蜂を志すものは、このアカリンダニを消滅させる意識をもって取り組む必要があると強く感じています。
たとえ無理でも、この被害だけは何としても食い止める必要性があるからです。
2010年頃に野生のニホンミツバチからアカリンダニが発見され、2015年現在、関東、中部地方から九州へと報告地域が拡大しています。感染してしまうと、気管の中がアカリンダニでいっぱいになり、やがてミツバチは酸素不足になり、飛翔や温度調節ができなくなります。また、気管の中で成熟したダニが別のミツバチの気管に侵入し繁殖するという寄生が繰り返されるため、巣内のミツバチ全体にダニが蔓延し、やがてコロニーが死滅してしまうという恐ろしい存在です。
現時点での対策方法は「メントール処方」が主流となります。要するにハッカで蔓延を予防する手法となります。残念ながら、一度感染してしまった個体の回復は出来ません。あくまでも予防手段となります。
メントールは空気よりも重く、巣箱の下段に置いては、効果が薄いので、巣箱天板をスノコ式にして対策をするのが主流です。
今回は、初回投入ですので「10g」投入させました。時期に合わせて投入量も変化させます。次回に昨年の実績をお伝えしたいと思います。
昨年は、設置数3群で3群とも無事越冬することができましたので。